2月に開幕した、スーパーFJ鈴鹿シリーズから丁度1ヶ月後、3月18日に第2戦が開催され、参戦してきました。
2月18日の開幕戦のレースレポート↓
開幕戦から1ヶ月しか間がなくて、開発段階のWEST17Jには、大幅な仕様変更や大改造を施すことなく迎える第2戦となりました。
土曜日
〇予選3位
今回は、3時間耐久レースがイベントに組み込まれたことによって、通常の「日曜日に予選と決勝」が、今回は「土曜日に予選、日曜日に決勝」と2Dayでの開催となった。
土曜日に迎えた予選。
前日の雨からは一転、完全ドライコンディションとなった。
ストレートスピードが伸びないWEST17Jでも、できるだけタイムを伸ばせるように、ライバル車のスリップストリーム(前走車の背後につき、空気抵抗を受けない。空力を使う。)を使えるように、間合いをとった。
結果、2位タイムを出した57号車の後ろで周回を重ねることができ、3番手タイムを刻んだ。
開幕戦の予選結果7位からみると、大きな進歩のように見えるが、実際はスリップストリームを運良く使えて、出すことができた結果である。
ポールポジションの56号車との差はおよそ0.4秒。
スリップストリームなしで、走行をしていれば、これ以上に差を付けられていたと考えると、まだまだライバル車との差は大きいと考えられる。
それでも、今回は3番手という表彰台圏内にマシンを置くことができたのは、非常に良かったし、WEST17Jの”初表彰台獲得”に希望が見えた。
日曜日
〇決勝1位
良い天気で迎えた日曜日もドライコンディションとなった。
3番手スタートということから、決勝ではとにかく順位を1つも落とさないようにと考えていた。
もし、2位、1位を抜くことができるとしても、それはスタートが完璧に決まった時だけだろうと考えていた。
そうして迎えた、決勝のスタートは、スタート直後に57号車を追い抜き、2位にポジションを上げることができ、1コーナーを迎えるまでには1位の56号車の背後に付ける良いスタートを切ることができた。
タイヤが冷えている1周目のスピードには自信があったので、できるだけ早く1位をパスしようと、2コーナー進入で仕掛け、立ち上がりでポジションをまたひとつ上げることができ、トップに立った。
2位に差を付けることができるのは、この1周だけだろうと、猛プッシュをしていた。
スプーン2個目進入で、2位の56号車がスピンしたことにより、3位からポジションを上げてきた、57号車との差は、2秒近くに広げることができた。
その後の10周をどうにか逃げ切りたいと、ずっとプッシュして周回を重ねた。
しかし、差を付けることができたのは、ほんの数周の間のみで、レース中盤からは2位の57号車に追いつめられる展開となった。
一時は1秒以内にまで、差を詰められたものの、57号車にもミスがあり、最終ラップまで1秒の差を保つことができた。
最終ラップには、すぐ背後にまで詰められ、バックストレートで簡単にやられてしまいそうだと思いながらも、なんとかその差をキープすることができ、そのまま1位でフィニッシュすることができた。
WEST17Jにとっは、これが初表彰台、初優勝。
WESTにとっても10年ぶりの優勝と、優勝後のパルクフェルメではこれまでにないほどの歓喜で、運転手の自分も本当にうれしかった。
開幕戦の状況を考えると、今回の3月のレースで上位フィニッシュは難しいかもしれないと考えていたが、結果、優勝という最高の結果で終えることができて、本当に良かったと思う。
しかし、今回は、予選でスリップに付けたこと、2位がスピンしたことなど、色々な幸運に恵まれた結果だということは、忘れてはいけないと思う。
次戦は6月となっており、これからおよそ3ヶ月のスパンがある。
この間に、再びWEST17Jの開発を続け、次戦では本当の実力で優勝をもぎ取れるように尽力したい。
岡本大地
優勝できました!
前述したとおり、開幕戦から1ヶ月しかたっていなくて、今回のレースはむずかしいだろうな…と思っていましたが、いろいろあって、優勝!
WESTはもちろん、色々な方に喜んでもらえて、本当にうれしかったです!
これまでのWESTの苦労を見てきた分(ほんの一部分だとは思いますが)、チェッカー後、運転手の自分も胸が熱くなりました。
次戦のレースでも、良い結果が残せるように頑張ります!
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